おはようございます。

今朝は日本のカトリック教会にとって大きなニュースについてのお話です。皆さんも知っている通り11月23日よりフランシスコ教皇様が来日されます。前回1981年にヨハネ・パウロ2世教皇様が来日されて以来、実に38年ぶりのことです。フランシスコ教皇様はかねてより強く来日を希望されていましたが、その背景には核兵器廃絶、そして平和への想いがあります。2017年末、教皇様は原爆投下直後長崎で撮影された一枚の写真に「戦争がもたらすもの 亡くなった弟を背負い、火葬の順番を待つ少年。少年の悲しみは、かみしめて血のにじんだ唇に表れている」という言葉を添えたカードを全世界に配布しました。写真には亡くなった弟を背負い焼き場に立つ少年が写っています。この写真はアメリカの従軍カメラマン、ジョー・オダネルさんが撮影したものです。亡くなった弟を埋葬するのはお兄さんたった一人だとするなら、もしかしたらご両親も亡くなっていたのかもしれません。この一枚の写真は一瞬にして4人の家族の日常を全て奪ってしまった戦争の残虐さを雄弁に語っています。

今回の来日に際して、広島、長崎という被爆地を訪問し改めて平和へのメッセージを日本に、そして世界に送られることと思います。東京では25日東京ドームで記念をミサが行われます。サレジオ学院では学校全体みんなでこのミサに参加します。ミサの中で教皇様とともに世界の平和を祈るようにいたしましょう。