25歳の男づくり

25歳の男づくり:奉仕する心を持つリーダーへ

サレジオ学院の使命は「奉仕する心を持つリーダー」を育てることです。それは他者のために生きたイエス・キリストの生き方を自分の価値観とし、社会の中で率先してその価値観を実現していく気概と資質を持っている人材です。社会の中で弱い立場にいる人々、貧しい人、社会的なマイノリティ、差別されている人の叫びを聞き取り、彼らの状況に気づき、援助するために手を差し伸べることのできる人です。 サレジオ学院を卒業していく彼らが25歳のとき、そんな人になっていてほしいと私たちは願っています。 「25」という数字は一つのシンボルです。25歳、それはちょうど社会人になり数年がたち、自分の仕事も軌道に乗り始め、自分のやっていることに自信と意義を感じ始めるとき、自分の目標を具体的に実現し始めるとき。そこにサレジオ学院の教育使命の達成度を測る指標があります。25歳の彼らはどんな生き方をしているのか・・・それが25歳に男づくりの基本的な考え方であり、サレジオ学院の教育方針です。

世界に広がるサレジオの学校グローバル・ネットワーク

サレジオ会の創立者ヨハネ・ボスコは自らの教育方針と教育活動の価値を信じ、世界中に活動を広げていきました。1875年最初の宣教師をアルゼンチンに派遣して以来、サレジオ会は宣教師を世界中に送り続けています。現在サレジオ会の学校は全世界130カ国に、1600校近くあります。その1つがサレジオ学院なのです。サレジオ学院は1人の創立者、1つの教育方針にもとに結ばれた絆を持っている学校、強く広いグローバル・ネットワークを持っている学校なのです。

奉仕の精神に満ちたグローバル人材

サレジオ学院は在校生、卒業生に、日本という枠を越えて広く世界に飛び立っていってほしいと願っています。世界の中にあるさまざまな現実、特に貧困、戦争、差別といった現実に触れ、それに対して自分がイエス・キリストの価値に基づいてアクションを起こせる人材になることを願っています。

イタリア研修旅行、フィリピン語学研修

具体的には、サレジオ学院では中3修了後の春にイタリア研修旅行を行っています。この研修旅行で生徒はキリスト教の源流であるローマ・イタリアを見聞し、サレジオ会の創立者ヨハネ・ボスコの生誕の地トリノを訪れ、ローマにある姉妹校との交流会を通してサレジアンとしてのアイデンティティをあらためて確立します。 また希望者対象にフィリピンでの語学研修を行っています。参加生徒はマニラにある語学学校に通い英語力を高めるため、1対1を中心とした授業に参加します。またマニラにある姉妹校の生徒との交流を行い、フィリピン社会にある繁栄と貧困の側面を知るためのボランティア活動を体験します。