「幸せを取りこぼさないで!」

 よく、「感謝する人はしあわせ」と言われます。今回は、その先へ踏み込んでみましょう。

  

 「感謝とは、親切を受けた者がありがたみを表す感情の1つである。」とWikipedia(笑)にもある通り2018/10/08現在)、感謝は人格(=心)に向けられています。もちろん「こうして仕事ができることに感謝している」などの表現もありますが、これも元を辿れば、仕事を提供してくれる人・仕事に価値を与えてくれる消費者やお客さん・仕事が成りたつ平和な社会と、それをつくり上げてきた人々…という具合に、最終的には人への感謝に行き着きます。では、自然の恵みに対する感謝はどうでしょう。

 

 古来、太陽のもたらす恵みに感謝して来た日本人。しかし、太陽という無生物に謝意を表するのはいささか不自然。そこで「お日様」と擬人化することで、折り合いを付けます。現在でも、このような汎神論的な(=何でも神様的な)考え方は日本文化に根付いています。一方、キリスト教は「太陽を創造され、私たちに与えられた神」に感謝する。いずれにしても、感謝は「何者か」に向けられています。

 

 つまり、神を信じたり想定したりしない人は感謝の機会が少なくなり、それはつまり、幸せを感じられる機会が減ってしまう…ということ。さて、みなさんはどちらのタイプでしょうか。