神を想定する?
今日は、カルロ・アクティスの言葉を手がかりに自分の召命を考えるシリーズ第3回、「どうすればオリジナルの自分=あなた固有の召命を生きられるか」です。第1回では「全ての人はオリジナルとして生まれるが、多くの人はコピーとして死んでいく」というカルロの言葉から、自分らしく生きる重要さを考えました。前回は、「多様性」を掲げながらも真の多様性を否定する風潮や、流行・同調圧力の危うさに触れました。今回は、情報過多の社会で本来の自分をどう見出すかを考えてみましょう。
デジタル・ネイティブ世代は、多様性や自分らしさ、社会課題への関心が高いことが特徴です。素晴らしい資質ですが、その中にも落とし穴があります。均一性に繋がる偽りの多様性、我儘と紙一重の“自分らしさ”の追求、そして行き過ぎた問題意識が生む過激な思想…。単に「バランスが大切」と言っても、何を基準にするかで答えは変わってしまいます。
カルロはイエス・キリストを不動の軸として生きました。だからこそ、ネット社会に翻弄されず、むしろそれを用いて人々と世界に貢献できたのです。
あなたもまず、神の存在を仮にでも「想定」してみてください。神とは、世界を良くするためにあなたを派遣し、徹底的に信頼し、必要なすべてを与えてくださる方です。自分らしさを活かしつつ、多様性を尊重し、人々との調和を生きる者…それこそが、あなたの召命です。あなたは「神に期待されている存在」なのです。