主の祈り
今画面に写っているポスターは世界のサレジオ会の年間目標、スローガンです。サレジオ会の総長フェルナンデス神父様が世界のサレジオの学校に向けて呼びかけている今年の目標です。井戸があってイエス様を囲んで何人かの人が集まっています。ドンボスコもいますね。そして英文があります。Sir, Give me this water! 「主よ、その水をください!」この言葉は聖書の中のあるシーンに出てくる言葉です。その説明はまたいつかお話しすることとして、今日はこのスローガンに基づいてサレジオ学院の今年の年間目標についてお話しします。皆さんも気付いていると思いますが、ここ数年私は学校目標を立てる時必ずこの総長様の世界のサレジオに向けて発信されたスローガンを意識してきました。昨年は We are family でした。
さて今年のポスターのGive me this water! テーマは「水」ですね。イエス様がくださる水、一体どんなものでしょうか。水のイメージで思い浮かぶもの、命を与えるもの、育むもの、生活する上での必須のもの、生きていく中で活力を与えるもの. . . そんな意味を表すシンボルですね。水は。たしかに今年の総長様のスローガンにはこの「水」が重要な位置を占めていますが、今一つみなさんにとってはピンとこないでしょうから、Sir, give me this water!とは全く違いますが、少し視点を変えてその言わんとすることをパラフレーズしてみました。それがこれです。
Same Journey
One Destination
表現は全く違いますけど、今年はこれでいきたいと思います。たしかに全く違うように見えますが、実は同じことを言っています。どうつながっているか . . . それはおいおい説明していきます。「旅」って何?人生です、ここでは。Life is Journey。人生が旅に例えられることはよくありますね。そして私たちはみんな自分の人生を歩んでいます。生きているから。そして生きているから前に進まなければなりません。命は成長していくものです。
次に Destination。これは「到達点」「目標」といった意味です。旅には目標、到達点があります。人生にも、目指す目標、到達点がなければなりません。少なくとも人間は自分が目指す到達点をどうしても意識し探し求めています。それが人生、それが旅です。到達点そのものを全く否定してしまえば人生の意味そのものも見失ってしまうかもしれません。人生の目標、Destination、それを別の言葉で言えば「使命」と言い換えることができるでしょう。私たちは達成する「使命」が与えられ、その使命を実現するように招かれています、神様から。生まれた時から一つの使命が与えられそれを達成できるように創られた存在である私たち。サレジオ学院の生徒諸君は一つの共通する「使命」を実現するために共に人生を、これからサレジオ学院で一緒に歩んでいこうと招かれています。
私たちの一つの「使命」となんでしょうか。それはドンボスコから託された使命です。ドンボスコは社会の中で弱者となっていた若者が社会の中で輝けるよう一生懸命尽くしました。21世紀の日本にいる皆さんにもドンボスコは彼の目標を実現するために手を貸してくれないかと皆さんを招いています。それは「この世界、社会がより良いものとなってくために何ができるか?」と問いながら「わずかにしか聞こえてこない苦しむ人々の声を聞き取り、そのひとたちのために何かをしていこうとすること」を目指していくこと。これまで何度か皆さんに伝えてきたこととつながってくるのではないでしょうか。今日は今年の年間スローガンであるSame Journey, One Destination をざっくり説明しました。
あと1点お知らせがあります。スローガンつながりですが体育祭のスローガンについてです。昨年団長さんたちには映像を通して自分たちの団のスローガンをメンバーに伝え、しかも団結心を高揚させるようにお願いしました。各団工夫をこらしてここシアターでそれをプレゼンしてくれました。今年もそれを続けたいと思います。今年はさらに一つ採点基準として動画と音楽を入れるということを採点基準にしたいと思います。今年も各団素晴らしい映像を作成し、それを通してより素晴らしい体育祭にしていってください!よろしくお願いいたします。