イエスはパンを取り、「これがわたしのからだである」

パン

今かかっている曲は・・・みなさんがよく知っている「アンパンマンのマーチ」ですよね。

朝日新聞で、先日94才で亡くなられた作者やなせたかしさんのことが紹介されていました。

 

彼は家庭的に恵まれず、まず父親が亡くなり、お母さんとは離ればなれ、弟さんは太平洋戦争で戦死されたそうです。家族を失った悲しみと孤独の中でやなせさんは終戦を迎えました、敗戦を機にそれまでの正義の戦いは悪となりました。正義は悪となる。まさに価値観の逆転でした。その中で彼は「決して変わらない正義とは何か」と自問を繰り返したそうです。そして「傷つくことなしに正義は行なえない。自分を犠牲にしてまでも目の前の飢えた人に一切れのパンを差し出すことが正義だ」と彼は悟りました。

自分を食べさせるヒーロー・アンパンマンにはこのようなやなせさんの孤独、飢え、悩みが原体験として存在していたのです。

 

ところで・・・パンである自分を与えるヒーロー、あれっ、どこかで聞いたことのある展開ですね・・・。

いずれにしても、震災後、アンパンマンのマーチのリクエストが殺到したそうです。

アンパンマンはやはり人々に力と希望を与えるメッセージを与え続けているようです。

私たちも「なんのために生まれて なにをして生きるのか」というアンパンマンの問いに応えていきたいですね。

 

鳥越政晴