通じそうで、通じない体験、通じなさそうで通じる体験

先週会議で香港に三日間行ってきました。空港に着くと案内の表示はふつうに漢字でした。当たり前ですよね、漢字ってそもそも中国が本家ですから。でも中国語圏は初めてだったのですごく新鮮でした。
 
空港の表示だけでなく、聖書や祈りにも馴染みの漢字があり、「あ〜これは主の祈りなんだな〜」とか「聖書のこの箇所だろうな〜」なんてなんとなく想像ができました。もちろん人々の会話は100%意味不明でしたが。日本語と中国語、もう少しで通じそうで、でもやっぱり通じない、すごくもどかしい気持ちになりました。
 
会議の合間にサレジオの兄弟校にもお邪魔して、校長先生や生徒諸君と会う機会もありました。香港とマカオには6つのサレジオの学校がありますが、そのうち3つの学校にお邪魔しました。
 
さすがサレジオの学校だな〜と思ったのは、どの学校にもドンボスコの像があり、各教室には十字架とマリア様とドンボスコの額がかかっていました。配置まで皆さんの教室と同じじゃないですか。
 
男子校だということもあるんでしょうけど、どの学校も全体の雰囲気がすごくサレジオ学院に似ているんです。なんとなくサレジオ学院にいるような気がしましたし、すぐ自分が溶け込めそうな気持ちになりました。
   
今回の訪問で、やっぱりドンボスコの学校は、国や言語が違っても一人の創立者、一つの精神や校風を共有しているんだなぁと実感しました。世界にある多くのサレジオの学校、通じなさそうで、実は通じている、先ほどとは逆で、通じなさそうで、実は通じているサレジアンの心を体験した滞在でした。
  
別れ際、向こうの校長先生方から「次は是非生徒と一緒に来てください!」と言われました。皆さんも香港のサレジオの学校を訪問してみますか?
 
人種・国籍の違いによる分断、排斥や憎悪が広がっている国際社会の中で、人は、人種・国籍を超えて一つになれる、一つの絆を持てるという体験をすることは大切なことだと思います。