ドンボスコの心 オラトリオの心

ドンボスコが若者のために作った施設の名前は

なんでしょうか。オラトリオですね。

オラトリオでドンボスコは若者たちに

「読み・書き・計算」といった基本的な知識や

職業に必要な技術を教えたり地方から来ている

若者には寄宿舎を提供しました。

同時にドンボスコは楽しいレクリエーションや

祈りの雰囲気も大切にしました。

このように説明するとドンボスコが一方的に

若者に何かを与えているように聞こえるかも

しれませんが、ドンボスコは同時に

「これは」と思う若者に声をかけ

子供達のために一緒に働く先生となるよう

育てていきました。

そして彼らがのちにドンボスコの後継者

となっていったのでした。
さてあるときトリノの街に伝染病が広がりました。

衛生状態の悪い環境で多くの人々が亡くなった

そうです。

この状況の中でドンボスコはオラトリオの若者に

こう言いました。

「君たちの中で私と一緒に病院や病気の家に行こうと

思うものは名乗り出てほしい。

きっとキリスト様に喜ばれることができる。」

約40名の若者がこのドンボスコの呼びかけに応え

患者の世話をしたり新しい患者がいないか探して

街を巡回しました。

オラトリオの若者のこのボランティア活動のおかげで

多くの患者は回復し、

彼らの活動は人々に感謝されました。

その様子はドンボスコのDVDでも観ることができすね。
ドンボスコは周囲を見て、

自分たちに何ができるかを考え、

若者に呼びかけました。

そして若者たちはそれを実行に移したのでした。

これがオラトリオの精神でした。
サレジオ学院はドンボスコの学校です。

そしてみなさんはオラトリオの若者の系譜を継いでいる

サレジアンです。

みなさんも「日常生活」という目に見える地平の

向こう側にある「見えないもの」に思いを馳せ、

自分にできることをアクションに移せる存在と

なっていってほしいと願っています。