『地理の授業で学ぶ 3つのS』

 皆さんも九州地方で降り続く豪雨のことは報道を通して知っていることと思います。河川の氾濫で家が水に浸かったり、土砂崩れで家が流されたり、また亡くなった方もいらっしゃいます。

 

先週の高校2年生の地理の授業ではこの熊本県球磨川の氾濫状況がテーマでした。先生が準備したパワーポイントの指示に従って生徒は各自のタブレットを使い、国土地理院の「地理院地図」にアクセスし、提供されている地図から球磨川流域の氾濫の様子を確認していました。

 

なんと、国土地理院は災害の数日後には氾濫地域の確認し、被害状況の写真をアップしているのですね。写真を公開している場所に地図上にマークが付けられ、そこにカーソルを合わせるとその場所の写真を見ることができます。また氾濫・浸水した場所は青色で示されているため地図に重ね合わせて地形の特徴などを把握することができます。

 

地図を見れば、どうして自然災害がこの場所で起きやすいのかという原因や傾向、また今後のどう防災につなげていけばいいのかということに至るまではば広く理解できるわけで、ハザードマップの重要性を改めて認識しました。生徒は各自で考察のポイントを絞り、地形などから分かることを考えたり、それをプロジェクターに投影されているスプレッドシートにあげてお互いの意見を交換したりしていました。

 

さて、授業は1つのメッセージで括られていました。「被災された方々に心を寄せましょう」 サレジオならでは学びだと思いました。写真などで災害の状況はつぶさに分かります。しかし被災した人の苦しみや悲しみは写真からは分かりません。それを感じ取れる心が必要となります。苦しんでいる人がいたときにそこに心を動かすため様々な授業がきっかけになるのですね。

 

サレジオでの学び、それは「3つのS  Study, Solution, Service」です。自分で調べ考え、それを仲間と共有し深め、そして得た知識を使い、助けを必要としている人に手を差し伸べる . . .1つの授業でこの3つのSが全部入っている熊本県球磨川の授業でした。

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