2学期が始まりました。今日のミサの福音書は、その始まりに相応しい箇所です。
  

「主人は旅に出るに当たって、しもべの能力に応じて財産を預けました。ある人には5タラントン、ある人には2タラントン、ある人には1タラントン。しもべたちは主人がいない間、その財産を元手に更に財産を増やしました。
  

ただ一人、財産が減るのを恐れたしもべは、預かった財産を土の中に埋めました。主人が帰って来て、清算をしたとき、主人が喜んだのは、財産を増やした忠実で賢いしもべで、彼らには多くのものが与えられ、失敗を恐れたしもべはすべてを取り上げられてしまった。」というお話です。
  

人間は様々な体験の積み重ねがあって、成長していきます。少し振り返ってみてください。昨年の自分、今年の自分。或いは4月の自分、7月の自分、そして夏休みを超えた自分、それぞれの成長過程を比較すると、確実に何かが出来るようになり、何かをする方法を知ることができています。
  

中にはその体験を回避して、年を重ねてしまった人も現実にはいます。必要なアドバイスを聞かなかったために、間違った知識だけが残った人もいます。そういう人は土の中に埋めてしまった人たちかもしれません。
  

9月から12月の2学期、1月から3月の3学期と区切りがある期間を過ごしていきますが、その期間中に様々なイベントが控えています。タラントン(能力や才能)を託してくれた神様の信頼に応えて、それを利用しながら、自らの意思でチャレンジしてみてください。明日のために。
  

これからも健康な日々を過ごすことができますように、祈っています。