「実るほど(こうべ)を垂れる稲穂かな」という言葉があります。実績を残していくと、次第に慢心してしまい、人間関係を損なう態度が生まれてきます。そうならないように常に謙虚でありなさいという意味です。

 

怒りや憎しみ、傲慢(ごうまん)は大きな力で相手を打ち砕きますが、歯止めが利かないために、自滅します。ゆるしやいたわり、謙虚さは、大きなぬくもりで全てを包み込み、どこまでも成長していきます。本当に強いのは、ゆるしやいたわり、謙虚さなのです。

 

謙虚さは良い香りとなって、周りの人々を良い気持ちにします。傲慢は嫌な臭いとなって、周りの人を不愉快にします。外見をどんなにきれいにしても、酷い臭いがすれば台無しです。心を清め、いつも良い香りを漂わせることが出来るように努力しましょう。

 

相手の気持ちを考えず、思ったことをそのまま口にする人を、「素直な人」とは言いません。素直とは、心が穏やかで、真っすぐなことです。間違いに気づいて、相手を厳しく責めないで、自分の間違いにはすぐに認めて謝れる、それが本当の素直さです。

 

今日の一日が、未来の自分の成長への一歩となりますように。