(谷神父様は現在入院加療中につき、定光教頭先生による寄稿文を掲載いたします。谷神父様の早期退院を願い、お祈り下さい。)

 

中学1年生の皆さん、サレジオ学院中学校ご入学おめでとうございます。6月1日より皆さんは名実ともにサレジアンとなりました。サレジオ学院は、皆さんのことを心から歓迎いたします。

 

中学2年生から高校3年生までの皆さん、お帰りなさい。やっと学び舎へ戻ってくることができましたね。先生方はみんなお待ちかねです。これからの新学期、例年とはずいぶん違った形態になるかもしれませんが何事もチャレンジです。新入生と一緒に頑張っていきましょう。

 

さて、入学式当日は教会の暦では“教会の母聖マリア”をお祝いする日でした。中学2年生以上は知っていると思いますが、サレジオ学院では、皆一人一人がマリア様によって、特別にサレジオへ導かれたと信じています。中学1年生の皆さんは、これから校長の鳥越神父様やスクールチャプレンの榎本神父様から宗教の時間や諸行事で教えていただくことになると思いますが、私たちがサレジオ学院という場に集っているのは、決して偶然の出来事ではないのです。

 

カトリック教会ではマリア様を“神の母”としてとても大切にしています。マリア様は罪のない状態で聖霊によって身ごもり、救い主を生み育てた方です。30余年、その心は片時もイエス様から離れることなく、いまわのきわまでイエス様と共に完全に一致して十字架の道を歩まれました。自分の目の前で最愛の息子イエスが殺されても、決して人を呪わずイエス様の思いを全く自分の思いとし、許しと愛、そして慰めに満ちた方です。

 

カトリック教会はマリア様を“無原罪の御宿り(意味は神父様方に聞いてみて下さい)”として崇敬しています。もちろんマリア様は神様ではありません。私たちは人間としてのマリア様を敬愛し取りなしを求め願うことはあっても、神として拝んだりはしません。

 

しかし、私たちをイエス様に導くのはいつもマリア様の役目です。イエス様の最初のカナでの奇跡(水を葡萄酒に変えた奇跡)も、マリア様の特別な取り計らいによるものでした。今でもマリア様は私たちのために絶えず取りなし、関わろうとしてくださっています。特に私達が過ちを犯したときには、決して糾弾することなく心を砕き、寄り添い、神様の無条件の許しへと優しく導いて下さいます。

 

これから始まる学校生活、困難はあっても無事に過ごせるようマリア様に神様へ取り次ぎを願いましょう。マリア様はサレジアンの祈りを必ず大切に受け止めて下さるはずです。また、私たちにはドン・ボスコもいます。ドン・ボスコは言っています。「私は君たちが若者であるというだけで君たちを熱愛する」と。ドン・ボスコもマリア様と一緒に私たちを見守り、絶えず神様に取りなしをして下さっています。

 

さあ、新学期です。共に第一歩を踏み出していきましょう。

 

 

お礼:6月1日(月)に、キルトBeeのお母様方から全教職員に対し、心のこもった手作りの布製マスクをいただきました。心から感謝するとともに、これから大切に使わせていただきます。本当にありがとうございました。