フェルナンデス総長さまのご挨拶から

サレジオ会のフェルナンデス総長さまから、全世界のサレジオ家族に宛てた新年の挨拶に、こんな話が紹介されていましたので皆さんと分かち合いたいと思います。

 

教会に伝わるとある伝説。天使のお告げを受けた羊飼いたちは、救い主に挨拶しようと、チーズや蜂蜜といった、ささやかな贈り物を携えて旅に出ました。ところが、この羊飼いたちの中に贈り物を持たないひとりの少年がました。彼はその事を気まずく思っています。

 

さて、星に導かれた彼ら。ついに聖家族を見つけ出し、贈り物を差し出そうとしますが、マリアは腕に幼な子を抱いていて、もてなしも、贈り物を受け取ることもできません。「どうしよう?」と逡巡していると、そこに何も持っていない少年がいるではないですか。

 

ニッコリ微笑みかけると、マリアは彼に幼子イエスをそっと預けました。おかげで、マリアは皆をもてなすことができたのです。その夜、羊飼いたちの中でも最も貧しい者が、救い主を腕に抱いた最初で唯一の人物になったのです。

 

解説をするのは野暮というものですが、一言だけ。神様があなたをこの世に呼び出されたのは、あなたの助けが必要だからです。神様は、あなたを通して誰かを救いたい。それがあなたの救いでもあり、また、召命なのです。