今日は今年の9月7日に聖人の列に加えられた、聖カルロ・アクティスのことばを紹介したいと思います。1991年に生まれ「神のインフルエンサー」として知られる聖カルロ・アクティスは、カトリック教会初のミレニアル世代(=デジタル・ネイティブ世代)の聖人となりました。情報技術・コンピュータ・インターネット関連に才能を発揮し、15歳という若さで帰天するまでの間、神と人々に仕えていました。

 そんなカルロ・アクティスの残した言葉の中から、みなさんに特にご紹介したいのがこちらです。

 全ての人はオリジナルとして生まれるが、多くの人はコピーとして死んでいく

 全ての人は「神のオリジナル」としてこの世に派遣され、それぞれの使命を果たすために固有の召命を持っている。あなたはあなたの固有の召命を活かし、あなただからこそできる使命を果たすよう、神と世界から期待を掛けられています。ことろが、均一化を求める世俗的価値観が、あなたを「一定の枠の中」に閉じ込めようとしています。あなたを何とかして型に嵌めようとしている。それは神さまのためにも、世界のためにも、増してやあなたのためにもなりません。コピーとして生きることは、オリジナルであるあなたの召命を生きることとは正反対だからです。

 カルロ・アクティスが一早く「自分を生きることの大切さ」に気付き、友人たちとの会話の中で助言として与えたこのことば。みなさんにも良いアドバイスになるのではないでしょうか。今日、この言葉を自分への問題提起として受け止めましょう。自分は流されるままにコピーとなっていないか?オリジナルの自分を生きてられているだろうか?

Carlo Acutis memorial