明日から、待降節第3週。掲示板のクリスマス・リースも3本目のローソクに火が灯されます(ポスターですが…)。「救いを待つ人々に寄り添いながら、救い主を迎える準備をして行こう」と書かれていますが、救い主=キリストを迎える準備…というのは、具体的にどういうことでしょうか?

 

まず、どこで待つのか。これは、もちろん「救いを必要とする人々のそば」に決まっています。きれいなホテルやレストラン・教会にそのような人々がいれば、そこで待てば良いでしょう。もしいなければ、救い主はそこには来ません。そこを通り過ぎて、「救い主としての召命が活かされる場所」へと向かわれるはずです。

 

次に、個人の準備としては「救いの必要性を自覚する」こと。「自分に救いが必要だなんて考えてもみたくない」という人。あるいは、強い男でありたくて「弱さを認めるなんてゴメンだ」という人。チョッと視点を変えてみましょう。

 

スポッターってご存じですか?ウェイト・トレーニングなどで、限界を突破する手助けをしてくれるパートナーのこと。一人でトレーニングするとしたら、限界に達する前に諦めなければ潰れてしまいとても危険ですし、人には「危険回避のためのブレーキ」が備わっています。スポッターはウェイトにそっと手を添え、安全を確保しつつも心理的ブレーキを解除し、疑似的にですが、限界を突破する体験を提供します。そして、このスポッターの良し悪しがトレーニーの成長を大きく左右する。

 

さて、キリストは最高のスポッターです。決して楽はさせてもらえませんが、限界を超えようという人には、打って付けのパートナーとなります。今年はチョビっとだけでも、救われてみませんか?