朝の話|辻家神父

2026年05月16日

目覚めさせてくれるもの

 おはようございます。こんな話があります。ブラジルから、熱帯魚のネオンテトラを300匹、日本へ輸入したそうです。ところが、日本に着いた時には、80匹が死んでしまっていました。生き残った220匹も、なんだか元気がない。みんな力のない目をしている。そこで、今度はあることを試しました。ブラジルを出発する時に、水槽の中に、ピラニアを1匹入れたのです。ピラニアは肉食魚ですから、当然、何匹かは食べられてしまいます。実際、日本に着いたときには、30匹食べられていたそうです。でも、不思議なことに残った270匹のネオンテトラたちは、とても元気でいきいきしていたそうです。なぜか。食べられないように、必死に泳ぐからです。動き続けることで、力がつく。生活に張りが出る。生きる力が強くなる。そういう話です。

 来週から、中間テストが始まります。「テストなんて、なければいいのに」そう思う人もいると思います。でも、人間は放っておくと、つい楽な方へ流れてしまう。だから、ときどき自分を目覚めさせるものが必要です。試験も、その一つなのだと思います。もちろん、点数だけがすべてではありません。でも、試験があるから頑張れる。鍛えられる。成長できるのです。

 若いうちは、「自分をつくる時期」です。面倒なことから逃げず、やるべきことをコツコツ積み重ねていく。その積み重ねが、人を成長させます。イエスは弟子たちに、「目を覚ましていなさい」(マルコ13,33)と言われました。流されず、今日を大切に生きる。そんな一週間にしていきましょう。

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