朝の話|鳥越校長

2026年02月17日

サレジオ会員の看護師ザッティ修道士

 ナイチンゲールは医療・看護職について次のように言っています。

「世の中で看護ほど、その仕事において『自分が何をなしうるか』が、『自分はどのような人間であるか』にかかっている職は他にない。」

つまり医療従事者にとってその人の人間性はとても重要だということです。確かに知識、スキルは大切ですが、同時に苦しむ人に寄り添う心が患者さんにとっては回復の支えとなるわけです。医療現場において「チーム医療」「キュアよりケア」が重要視されると聞いたことがあると思います。医療を目指すとき、なぜ医療を目指すのか?なぜ?その動機をよくよく考えてください。つまり召命ですね。

 後ほどアルテミデ・ザッティというサレジオ会修道士の生涯の本を皆さんに届けます。なんでいきなり話題が変わるの?と不思議に思うかもしれません。ザッティ修道士は看護師、20世紀初頭南米アルゼンチンで看護師として医療現場の中で貧しい人々に生涯を捧げたサレジオ会員でした。

 看護師といっても彼の仕事場は普通の意味での「医療現場」よりもっと広かったかもしれません。というのも彼は単に入院患者の世話をしたというだけでなく、貧しい人々の生活を支えるために街や村を巡り、人々のもとに出かけていきました。彼の移動手段だった自転車は彼の Faccio ioのシンボルでした。彼が行ったことは、

家族の喧嘩の仲裁
イタリアからの移民の世話
読み書きができない人への代筆
治療費が払えない貧しい人の受け入れ などなど。

そして何よりも人々の心のケアを大切にしました。

 1951年、Faccio ioの精神に満ちたザッティ修道士は神様のもとに旅立ちました。そして2022年前教皇フランシスコによって彼は聖人の位に挙げられました。

 自分の召命を希求するサレジアンの皆さん、特に医療を目指す皆さん、ナイチンゲールの言葉、そしてサレジオ会修道士アルテミデ・ザッティの生涯の中にチーム医療に求められる人間性を探してみてください。

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