新入生の皆さん、ご入学おめでとう! 保護者の皆様、御子息のご入学心よりお喜び申し上げます。そしてこれからよろしくお願いいたします。

ミッションスクールでは全ての出会いや出来事の背景には神様の願い、希望、意思があると考えています。2月11日の時にも申しましたが、ドンボスコは「この学校に来る生徒はみんな神様とマリア様から特別に呼ばれた子供たちです」と言っていました。今ここでもう一度皆さんにお伝えしましょう。皆さんは神様から特別に呼ばれ、そして将来託された使命を果たすために呼ばれた若者です。私たちは皆さんが神様からいただいた宝物だと考えています。

さて聖書にはエレミヤという若者が登場します。彼はある時神様からメッセンジャーとして呼ばれます。まだ若かった彼はそんな大役無理じゃないかと躊躇します。そんな弱気な彼に神様はこう言って励まします。

 

「私(神様)はあなたを母の胎内に造る前からあなたを知っていた。」

私(エレミヤ)は言った。

「ああ、我が主なる神よ、私は語る言葉を知りません。私は若者に過ぎませんから。」

しかし、主は私に言われた。

「若者に過ぎないと言ってはならない。わたしがあなたと共にいる」(エレミヤ1章より)

 

神様は一人一人に使命を託すとき、ただ丸投げして、はいさようなら、でなくて、その実現のために常にそばに寄り添い続けてくださいます。エレミヤを招き育てた神様は今日皆さんを同じように招いています。

 

サレジオの生活は全力疾走の日々です。勉強、部活、行事、サレジオの生活はとにかく忙しい。スキルを磨く、自分を磨く、チャンスが一杯です。でも同時にそれは自分なりの答えを見つける日々でもあります。何をやったらいいか?何を優先課題とするか?どうやって充実したサレジオ生活にできるか?そのような問いかけをされます。そしてその答えは自分で見つけなければなりません。もちろんchatGPTに聞いても教えてくれません。

答え探しのサレジオにようこそ!

もう一つ聞きたいと思います。勉強、部活、行事、忙しいと言いました。でもそもそもそんな忙しい生活をなぜするのでしょうか?何のために?何のためにスキルを磨くの?何のために努力するの?実はこの問いこそがサレジオならではの問いです。この「(   )のために」をサレジオは大切にします。皆さんは「(   )のために」という穴埋め問題の答えとしてどんな言葉を入れますか?

試しにchatGPTに「私たちは何のために勉強するのでしょうか?」と聞いたらこんな答えが返ってきました。

 

勉強する目的は人それぞれ異なりますが、一般的には以下のような理由が挙げられます。

  1. 就職やキャリアアップのため:高い学歴や専門的な知識・スキルを身につけることで、より高度な職種に就くことや給与アップを目指すことができます。
  2. 自己実現のため:自分が興味を持つ分野や、将来的に役立つと考える知識・技能を身につけることで、自己実現や自己成長を目指すことができます。
  3. 社会貢献のため:医療や教育など、社会に貢献するために必要な知識や技能を身につけることで、社会貢献に繋がる仕事や活動に参加することができます。
  4. 趣味や文化活動のため:音楽や美術、文学など、趣味や文化活動に必要な知識や技能を身につけることで、より深く楽しむことができます。

以上のような理由の他にも、個人的な目的や価値観に応じて勉強することがあります。

 

なるほど〜無難に答えてくれました。そしていくつか選択肢を提示してくれました。皆さんはどれを選びますか?

いずれにしてもchatGPTは選んでくれません。選択肢を紹介するだけです。決めるのは皆さん一人一人です。

 

私も、「(   )のために」の(   )内の答えを今ここでは言わないでおきましょう。それはこれからの皆さんのサレジオでの生活の中で気づいて発見していくことです。そして最終的にはそれを実践していくことです。「〜のために」の〜の部分に入る言葉こそが「自分とはどんな存在か?」への答えとなります。その探求こそがミッションスクールに通う皆さんの使命でもあります。

自分探しのサレジオにようこそ!

 

サレジオは居心地の良い場所でもあります。自分を受け入れてくれるいい友達とみんなを見守ってくれる先生がいます。居心地の良さは天下一品でしょう。でもこれだけでは居心地を作るのに何かが足りません。足りないものは何でしょう?これもこれからの皆さんのサレジオでの生活の中で気づいて発見していくことです。

生き方探しのサレジオにようこそ!

 

最後これから皆さんはサレジオ生、サレジアンとして幾度となく祈りを唱えることと思います。サレジオ生活をスタートするにあたり祈りを唱えましょう。「主の祈り」という祈りです。しおりの裏面を見てください。

それでは一緒に唱えましょう。

 

これから一緒に頑張っていきましょう。ありがとうございました。