今日は最近知った「ワンチャン」という言葉について話をさせてください。この言葉を初めて聞いた時、何だか分からず「ワンチャン?」何?ワンチャン、ネコちゃん?ペットの話?頭の中には?マークだらけでした。どうやら「ワンチャン」は「ワンチャンス」の省略だそうです。「千載一遇」のような意味かと思いきや、「運が良ければ〜」とか「ひょっとすると〜」とか「多分」とか様々なニュアンスがあるそうです。皆さん昨日は「雪降るから明日学校ワンチャン休みだな」とか言ってたんですかね。

 

そんなワンチャンの意味を知ってふと思いました。何とこのカタカナ「ワンチャン」は英語の副詞possibly, perhaps, maybe, probablyの持つ確実性10%から80%までのすべての領域をカバーし、しかも推量の助動詞maymightの両方を包括している言葉なのです。驚くべき「ワンチャン」の懐の深さです。

 

またワンチャンは残念ながら英語の one chanceではないので、同じような表現が英語にないかなと記憶を辿ると、アメリカ人がGive it a shot!と言っていたことを思い出しました。Give it a shotは「試しにやってみたら?」とか「ちょっとやってみるよ」という意味です。Shotには鉄砲や弓を打つこととか、ゴルフのショットのように球技で使われる言葉ですから、的に狙いを定めているイメージですかね。英語の復習もしっかりできたわけで、若者言葉侮るべからずです。

 

最後に。皆さんなら自在に使いこなせる便利な「ワンチャン」でしょうが、ある年齢以上の方が使うときっとイタい状況になるでしょうから、おじさんを自覚している私は「ワンチャン」と聞こえて来たら、黙って心の中で「千載一遇。頑張って与えられた数少ない機会を最大限活かそう!」と自分にエールを送るようにしたいと思っています。