教皇フランシスコ 『教皇になるまで』

昨日の予行演習ご苦労様でした。また連日の体育祭に向けての準備ご苦労様です。健康に気を付けて頑張って下さい。

 

今日、6月3日は『教皇になるまで』という映画が、全国で上映されます。関東では、東京3か所、有楽町・新宿・恵比寿、千葉1か所で上映されます。この映画は2013年3月に教皇に選出された第266代教皇フランシスコが、教皇になった日を境に過去を振り返ったお話です。

 

この教皇は異例づくめの教皇と言われています。600年ぶりの教皇職辞任を受けての選出、初のアメリカ大陸からの教皇、初のイエズス会の教皇、初めて「フランシスコ」を名乗る教皇で、庶民と同じ生活をする極めてまれな教皇です。

 

本名はホルヘ・マリオ・ベルゴリオ。アルゼンチン・ブエノスアイレスでイタリア移民の2世として生まれました。小学校卒業後、父の勧めで、しばらく会計士事務所に働きに出た後に、サレジオ会の学校ラモス・メジア・サレジオ学院で過ごし、ブエノスアイレス大学で化学を専攻した後に、イエズス会に入会し神父になりました。主に学校を中心に活動しています。

 

ベルゴリオが生まれ育ったアルゼンチンは軍事独裁政権下にありました。そういう厳しい環境の中で神父になり、イエズス会の管区長として働き、後に大司教としてブエノスアイレスで働きました。当時の神父や司教と異なり、質素なアパートに住み、公共機関である電車やバスを使って教会や学校等の職場に通っていました。それは教皇になってからも変わらず、徹底しています。また今流行りのSNSの機能をフルに活用して宣教活動を行っています。そして世界中にいる司教や司祭にそれを使って宣教するよう勧めています。

 

また貧しい人達への配慮や過去の断絶を修復する仕事もしています。特に貧しい人に対しては、彼らの生活の支援を行っています。最近バチカンの中に浮浪者やホームレスの為のシャワールーム、洗濯場、食堂などを作り、いつでも利用できるようにしています。特に貧しい人達への配慮を大切にする姿勢は、彼が教皇に就任した時に、イエズス会の聖人達の名前を選ばず、貧しい者の象徴である「アシジの聖フランシスコ」という名前を選んだ事にあります。

 

実話に基づいて造られたということですので、自分の人生を考えていく糧として見ることが出来ると思います。チャンスがあれば、見てください。