「先生、幸福になるためにはどうしたら良いですか。」或いは「永遠の命を得るためにはどうしたら良いですか。」と、いつの時代にもこういう質問をする人たちがいます。

 

釈迦は「私が教えた通りに生きなさい、」と言い、イエスは「互いに愛し合いなさい。そして私の教えを信じて生きなさい」と答えています。孔子は「私の教えた通りに歩め」と答えています。

 

ただ、みんな同じように受け取ったわけではありません。自分の資質に応じた生き方をして「幸せ」に至っています。それぞれが違う形の「幸せ」を得たのは、人生の師匠の言葉から受けた印象や把握した内容が微妙に違っていたからです。自分の幸せの形を少し考えてみましょう。

 

一般に「神様は、乗り越えられない試練を与えられない」と言いますが、もしどんなに頑張っても乗り越えられない試練であるなら、それは神様が与えた試練ではないのかもしれません。そんな時は、無理に乗り越えようとせずに、別  の道を探すのが良いでしょう。

 

先のことが不安で夜も眠れない、なんてことがあるかもしれません。そんなことでは体力が落ち、判断力も鈍ってますます状況を悪化させてしまいます。どうにもならないことは神様の手に委ね、自分が今できることを精一杯やりましょう。どんな場合でも、それが一番の対応です。

 

幸せそうな人の真似をしても、それで幸せになれるとは限りません。大切なのは、その人にはその人に相応しいものがあり、自分には自分の相応しいものがあることに気づくことです。他人は気にせず、自分にとって本当に必要なものを見つけましょう。

 

今日も一日良い日でありますように。