四旬節に突入しました。キリスト教最大のお祝いである復活祭に向けた40日に渡る準備の期間です。昨日、灰を被り損ねた人、今週一杯は準備しておきますので、いつでも声をかけてください。

 

ここでは四旬節に関する詳細は省きますが、カトリック教会が、四旬節の間、特にお勧めしている3つの善行をご紹介します。3つだけなので、覚えてしまいましょう。「祈り・断食・施し」。サレジアンの殆どはクリスチャンではありませんが、試しにこの3つを本気で実践してみてください。きっと世界が変わるでしょう。視野が広がると言い換えてもいい。

 

たとえば、あなたは「主の祈り」をどんな心で祈っていますか?「私たちの日ごとの糧を、今日もお与え下さい」というときの「私たち」とは一体誰のこと?「日々の食べ物が欲しい」と、どれくらい本気で思ってる?

 

裸足で道端に座り物乞いをしている少年に、直接施しをした経験はあるだろうか?「自分にはこの少年を救う力など無い」と強烈に思い知らされ、「救うことが出来ないのであれば、せめて同じ痛みを共有しよう」と思い至り、断食をしてみたはいいがすぐに挫折した経験は?

 

もし、そのような体験をすれば、あなたの祈りは変わります。そう。まったく違う祈りになるでしょう。

 

何事も、本気で取り組まない人に、その真価は理解できません。人から聞いただけで、自分で確かめもせずに得た価値観など、どれも借り物に過ぎない。全部嘘。偽物です。

 

本物を見抜く眼を持とうと思うのであれば、まず、あなたが本物になりなさい。