ある日のこと、勉強に身の入らない息子=ジョージに、お父さんはこんな話をしました。

「ジョージ。リンカーンの話をしてあげよう。リンカーンがお前の歳の頃には、よく勉強したんだ。暖炉の火をランプの代わりにして本を読んでいたんだよ。」するとジョージが答えました。「ボクもリンカーンのこと知ってるよ。お父さんの歳の頃にはとっくに大統領になっていたんだよね。」

 

誰かにアドバイスをしてあげようと思ったときに、自分でも出来ていないことに気づくこと、・・・ありませんか?いわゆる「お前が言うな!」状態です。人がアドバイスを受け入れるか否かは、アドバイザーがどのような人であるかが重要なようです。

 

そこで、このような事態を避けるために、アドバイザーは「ボクも出来ないので、一緒に頑張ろう」とか「・・・って、有名な○○さんがお勧めしてたよ」とか、色々な工夫をして、なんとかして善意を届ける努力をするのですが、アドバイスを受ける側にも何かできることはないでしょうか。聖書にはこうあります。

 

何事も利己心や虚栄心からするのではなく、へりくだって、互いに相手を自分よりも優れた者と考え、めいめい自分のことだけでなく、他人のことにも注意を払いなさい。-フィリピ書2章3~4節

 

人を自分よりも優れた者と見做す。この基本姿勢が採れれば、すべての人があなたのアドバイザーに変わります。だから「謙遜でありなさい」って、ドン・ボスコも言ってましたよ。