「永遠の命」以外のどんな願いでも叶えてくれるという悪魔が入った小瓶。これをあなたは、自分の言い値で買うことができるとします。但し、この小瓶は死ぬまでに手放さないと地獄行きが決定。どんな願いも割に合いません。さらに、手放すための唯一つの手段は、全ての条件を提示した上で、買った値段より1円(最小単位)でも安く誰か(個人)に売ること。・・・さて、この条件であなたは、いくらで小瓶を買うか?あるいは、買わないか?

これは、スティーブンソンの『びんの悪魔』という、絵本にもなるほど有名な話。本当はじっくりと考えてもらいたいところですが、例によって早送りします。結論として「買わない」が正解。(解説は教室に掲示してもらいますので、後で確認してください)値段によらず、「買う」と回答した人は大抵「論理的思考のできない人」、もしくは「そのような人を利用しようとする人=自分だけ良ければいい人」のどちらかです。そして悲しいことに、大衆の多くは論理的思考が苦手。そのため、知らないうちに他人を不幸にしていたり、気付いたら、あざとい人々の餌食になっていたりします。

そこで、サレジアンにお願いがあります。無知に付け込もうとする人々の存在を知ろう。彼らに欺かれないよう、賢く、聡くあろう。そして、欺瞞や搾取構造を取り除き、真の平和を実現していこう。