朝の話|辻家神父
2026年10月17日
本気で取り組む
おはようございます。こんな話を聞いたことがあります。あるキリスト教系の学校で、試験がありました。ところが、まったく勉強していない生徒がいたそうです。その教科の先生は牧師さんでした。そこでその生徒は、答案用紙にこう書きました。「憐れみ深い人は幸いである。」つまり、「先生、どうか憐れんでください」というわけです。ところが、返ってきた答案には、こう書かれていました。「悲しむ人は幸いである」。先生は、「お前の答案を見て、私は悲しいよ」という意味で返したのです。
少し笑える話ですが、実は大切なことを教えてくれています。神様は確かに、憐れみ深いお方です。私たちは失敗しますし、うまくいかないこともあります。それでも神様は私たちを見捨てず、何度でもやり直すチャンスを与えてくださいます。でも、それは、「何もしなくていい」という意味ではありません。むしろ、「失敗を恐れずに、ベストを尽くしなさい」という招きです。
さて、来週、試験があります。勉強の近道はありません。「学問に王道なし」という言葉があります。本気で取り組んだからこそ、自分の弱点が分かります。本気で取り組んだからこそ、次に何を改善すればいいかが見えてきます。逆に、手を抜いてしまうと、うまくいっても、失敗しても、何も残りません。
ドン・ボスコは、決して恵まれた環境で育ったわけではありませんでした。家は貧しく、勉強するために働かなければならなかったのです。それでも、与えられたわずかな機会を大切にし、一生懸命学びました。私たちも、自分にできるベストを尽くしましょう。その誠実な努力こそが、次の成長につながります。来週の試験、ぜひ最後まであきらめず、与えられた力を精いっぱい使って、取り組んでください。
