朝の話|辻家神父
2026年10月31日
ハロウィンと聖人になること
おはようございます。今日、10月31日はハロウィンです。皆さんも、仮装をしたり、お菓子をもらったりする行事として知っていると思います。
ところで、ハロウィンとキリスト教には、深いつながりがあることを知っていますか。ハロウィンの背景には、古代ヨーロッパのケルト人が行っていた祭りがあります。それは、秋の収穫を終え、冬を迎える節目に行われていたものでした。当時の人々は、この時期には死者の霊がこの世に戻ってくるとも考えていました。その後、キリスト教が広まる中で、こうした古くからの習慣とキリスト教の祝祭が結びつき、長い年月をかけて、現在のハロウィンへと発展していきました。実は、「ハロウィン(Halloween)」という名前そのものが、キリスト教に由来しています。英語の「オール・ハロウズ・イヴ(All Hallows’ Eve)」、つまり「諸聖人の祭日の前夜」という言葉から来ているのです。カトリック教会では、明日11月1日を「諸聖人の祭日」として、すべての聖人を祝います。
さて、皆さんは「聖人」と聞くと、どんな人を思い浮かべるでしょうか。特別に立派なことをした人、自分たちとはかけ離れた、すごい人だと思うかもしれません。しかし、ドン・ボスコは、少年たちにも「聖人になること」を勧めました。ドン・ボスコのもとで育ったドミニコ・サビオは、新しく仲間になった少年に、こんなことを言いました。「喜びのうちに生きることが、聖人になる道なんだ。」聖人になるということは、特別なことをすることではありません。毎日の勉強や仕事にしっかり取り組み、友達を大切にし、自分にできる善いことを、喜びをもって実行していくことです。
ハロウィンは、仮装やお菓子を楽しむ日として知られています。しかし、その名前の由来をたどっていくと、私たちにとって大切な「聖人」という存在につながっています。皆さんも、今日一日、自分にできる善いことを、喜びをもって実行していきましょう。



