朝の話|辻家神父
2026年09月05日
隣にいる人を大切にする
皆さん、夏休みはどうでしたか。実は私、この夏、合計22日間も野尻湖にいました。中1の野尻湖林間学校、ボスコキャンプ、そして卒のじ。三つのキャンプに参加しました。同じ野尻湖で過ごしても、それぞれに違った良さがありました。
中1の林間学校では、普段学校では見られない、皆さんの意外な一面を見ることができました。桟橋にいた私に容赦なく水をかけてきた人もいましたね。また、カッターボートを声を掛け合いながら一生懸命こいだり、演芸大会で班の皆で一つのものを作り上げようと頑張ったり。「こんな一面もあるんだな」と思うことがたくさんありました。
卒のじでは、サレジオ学院の卒業生である皆さんの先輩9人と過ごしました。先輩たちも、それぞれ悩みながら、考えながら、前に進もうとしていました。
そして、もう一つがボスコキャンプです。これは、サレジオ会が主催している、中高生男子のためのキャンプです。日本各地から若者たちが集まり、野尻湖の自然の中で遊んだり、祈ったり、学んだりしながら、自分のこれからの生き方や召命について考えるキャンプです。サレジオ学院からも今年は一人が参加しました。参加者は、ほとんどが初対面です。最初は少しよそよそしかった人たちが、一緒に遊び、ご飯を食べ、話をして、お互いに少しずつ分かち合っていくうちに、だんだん心がつながっていく様子でした。最後には、「数日前まで知らなかった者同士なのに、こんなに仲間になれるんだ」と感じました。
その姿を見て、私は思いました。人と人とのつながりは、一つ一つのかかわりを通して生まれ、深まっていくものだな、と。相手を知ろうとすること、一緒に時間を過ごすこと、相手の話を聞くこと。そういう小さなことから、心のつながりが生まれていくのです。
これは学校でも同じだと思います。皆さんの隣には、同じクラスの仲間たちがいます。でも、いつも一緒にいるからといって、その人のことを全部知っているわけではないと思います。まだ知らない一面や、知らない気持ちがきっとあります。
この2学期、「隣にいる人を大切にする」ことを意識してみてください。「おはよう」と声をかける。困っている人がいたら、手を差し伸べる。人の話をちゃんと聞く。そういう小さなことです。
ドン・ボスコも、いつも目の前にいる一人ひとりを大切にしました。たくさんの若者がいる中で、「みんなを大切にしよう」と考えるだけではなく、そこにいる一人ひとりと向き合ったのです。
この2学期、自分の隣にいる人を大切にすることを心がけてみてください。その小さな一歩から、クラスの雰囲気も、そして皆さん自身も、もっと良い方向に変わっていくと思います。
