生徒活動報告|部活動

2026年03月21日

生物部「磯の生き物の観察会(高3送別会)」

 3月21日(土)神奈川県某所の磯にて、高校3年生の送別会を兼ねた「磯の生き物の観察会」を実施しました。当日は中潮でしたが、よく潮が引いてコンディションは良好で、絶好の観察日和となりました。


 私たちが長年観察を続けているこの場所は、近年「磯焼け(海藻が減少してしまう現象)」が進行し、それに伴って観察できる生き物の数も減少しつつありました。しかし、近年生物部が定期的に参加している「ウニ駆除ボランティア」の成果かは分かりませんが、今回の観察会では「明らかに海藻が増えている」という変化を肌で感じることができました。


 海藻が戻ってきたことで、採集できた生き物もここ数年で最もバラエティに富んでいました。特筆すべきは、この場所では初採集と思われる「コノハミドリガイ」や、普段は砂に潜って身を隠している「ゴイシガニ」を発見できたことです。また、通常の磯採集ではなかなか網に入らない「ニシキベラ」の姿も確認できました。海藻が復活したことで、彼らのエサとなる小さな生き物が増え、同時に身を隠すための「豊かな環境」が戻りつつある証拠と言えるかもしれません。(なお、採集した生き物たちは、観察と同定(種類を調べる作業)を終えた後、すべて元の海へとリリースしています)


 そして観察の終盤、思わぬサプライズがありました。なんと、昨年度の生物部部長(現・大学1年生)と偶然再会したのです。彼は高校在籍時にウニ駆除ボランティアに参加していましたが、大学生になった現在もその主催団体に所属し、今ではコアメンバーの一員として活動を牽引しているとのことでした。


 先輩が情熱を持って海を守る活動を続けている姿は、卒業していく高3生や現役部員たちにとって、何よりの励みになったはずです。「豊かな海を取り戻したい」——その思いが環境を少しずつ変え、人と人とを繋いでいく。そんな希望を感じさせてくれた、素晴らしい送別会となりました。


【今回の主な観察リスト】

  • 魚類: クサフグ、ゴンズイ、ニシキベラ、ダイナンギンポ、カエルウオ、アサヒアナハゼ、イソギンポ、クモハゼ、カサゴ、など
  • 甲殻類: フトオビイソテッポウエビ、ベニツケガニ、スベスベマンジュウガニ、ヨツハモガニ、ゴイシガニ、など
  • 軟体動物: タツナミガイ、クモガタウミウシ、コノハミドリガイ、マガキガイ、など
  • 棘皮動物: ナマコ、クモヒトデ、など
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