朝の話|榎本神父
2026年01月24日
人を裁くな
みなさんは、知恵も増し、物事を考え直す視点を身につけ、筋道を立てて論理的に考える力も伸びています。その結果、これまで「正しいに決まっている」「大人が言うのだから間違いない」と無批判に受け入れてきたことについても、「ここはおかしい」「これはすべてに当てはまるわけではない」「この説明には穴がある」と指摘できるようになって来ました。これは大きな成長ですが、同時に「自分のほうが正しい」「もう大人を超えた」という錯覚に陥りやすい時期でもあります。しかし、実はまだ「本当の大人に向けた道のりのホンの入口」を潜ったばかりなのかも知れません。
本当の大人とは、人間とは不完全なものであるということを、失敗や後悔、痛みを通して体験的に知っている人のこと。だからこそ、誰かの欠点を見つけても、すぐに裁いたり批判したりはしません。どうしても伝える必要があるときにでも、相手を傷つけない方法を考え、「自分の方が間違っている可能性」も考慮に入れ、慎重に言葉を選びます。そして「人は成長できる」ということを信じ、期待をかけ続けます。
もしみなさんが「自分の方が優れている」と感じたなら、次の課題はこれです。非難ではなく助言を与える。すぐに変わらなくても忍耐強く待つ。心から相手を大切にする。…指をさして笑うのは簡単ですが、そこにサレジアンとしての成長はありません。みなさんには、本当にカッコいいサレジアンになってほしいと思っています。
