朝の話|鳥越校長

2025年11月25日

ボブ・マーリーの歌詞が誘うグローカルな召命<クリスマス街頭募金>

Get up, stand up, don’t give up your fight!

先日、国境なき医師団で働く落合厚彦さんのインタビューがラジオで放送されていました。その中で、落合さんが「自分の好きな曲」として紹介していたのが、今流れているボブ・マーリーの “Get Up, Stand Up” という曲です。


国境なき医師団といえば、難民キャンプなどに派遣される医師や看護師を思い浮かべがちですが、実際には非医療従事者──たとえば人事、経理、物資調達、建設、さらには現地政府との交渉など──に携わる人々も多くいます。先ほどの落合さんも、南スーダンでプロジェクトの総合統括として活躍されていたそうです。


医療施設が武装集団から意図的に攻撃され、治療すらままならない南スーダンで働く落合さんが、ボブ・マーリーの歌詞の一節 “Don’t give up your fight” にインスパイアされたことには、深い意味があるように思います。落合さんたち国境なき医師団の “fight(戦い)” とは、決して武器を手にして人を傷つける類のものではありません。彼らの戦いとは、人を生かすこと、憎まず、諦めず、そして対話を続けることの困難さを引き受けることでしょう。翻って日本を見ると、勇ましい言葉や好戦的な言葉が、国の上から下まで広がりつつあり、その喧しさは気がかりでなりません。

この世界をより良くするのは、
人を殺める武器なのか、命を救う医薬品なのか?
憎しみなのか、愛なのか?
真のグローバルマインドは、君に何を語りかけるでしょうか?
南スーダンの人々のために今できるローカルアクションとは?

今年も南スーダンの貧しい子供達の学資支援ための街頭募金があります。迷っている人がいたら、ぜひ参加して、自分なりのローカルアクションを通してグローバルイシューに関わってみてください。サレジアンならではのグローカルな召命のひとときです!

Get up, stand up, don’t give up your fight.

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