煉瓦職人を題材とした有名なお話を紹介します。

 舞台は中世のとある街角。一人の旅人が三人の煉瓦職人に次々と出会い、それぞれに「あなたは一体、何をしているのですか?」と問いかけます。

 1人目は「親方に言われて煉瓦を積まされている。キツイ仕事だよ」と答え、

 2人目は「家族を養うために一生懸命働いている。ありがたいことだ」と言い、

 3人目は「皆と力を合わせて後世に残る大聖堂を造っている。歴史的大事業に参与できるのは誇らしい」と回答しました。

 三人の職人にとっての目標は、一日に何個のレンガを積むとか、失敗せず丁寧に仕上げることかもしれません。しかし、目的の方は三者三様です。

 1人目は、自分の目的がない、あるいははっきりしない。

 2人目は、家族を養い、生活の安定と安心を提供すること。

 3人目は、 幾世代にもわたり、多くの人々に貢献すること。

 もしあなたが目標と目的を取り違え、しっかりとした目的意識を持っていないとしたら、ただただ「キツイ仕事をさせられている」と感じるかもしれません。たとえば、チャリティー販売をする場合、その目的は何ですか?

コーヒーを売ること?

支援を届けること?

それとも、世界を変えていくことでしょうか?

自分の召命を見誤れば、自分を低く見積もることになります。しかし、世界は、ほかの誰かではなく「あなた」を待っているのです。