学校案内_2020
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“サレジオ”とは聖ヨハネ・ボスコが興した教育修道会であり、ひとつの運動です。ドン・ボスコは、人間はどのような環境にあっても等しく「全人的成長」を求められ、それを実現するための機会、つまり教育の機会を与えられるべきだと唱え、実践しました。 その全人的成長、つまり精神的成長のための教育を、私たちは「25歳の男づくり」という言葉で表現しています。高校卒業時に完成形を求めるのではなく、社会である程度のことをしていける位置につくであろう時点―25歳―を目標に、変革できる人間になってほしいとの願いを込めています。 全人的成長のためには、精神・身体・霊という3つの側面からの教育が必要です。精神は学力を含む精神活動全体を指すもので、私たちはその成長を、カリキュラムや個々の授業のレベルアップ、施設の充実などでアシストします。身体の成長は、神に与えられたいのちを生き生きと輝かせることです。部活動や体育の授業、体育祭、マラソン大会などの行事、昼休みの遊びなど、成長期のからだを大いに動かす機会を作っています。霊的側面とは、崇高なものや神様への憧れという感受性のこと。その教育の中心となるのが、キリスト教です。宗教の時間や朝の話をはじめ、感謝祭、慰霊祭、クリスマス、卒業式のミサなど、折りに触れてキリストの教えを聞き、心に刻みます。 ドン・ボスコは教育における家庭の重要性も述べています。家庭と学校は、子どもを中心とした「教育共同体」。家庭と学校が同じ方向を見つめてアシストしなければ、最大の教育効果を期待することはできません。家族や教師から「愛されている」という経験、実感が子どもにあってこそ、全人的成長は叶うのです。 サレジオ学院は創立50年を超えました。これを機に私たちはいま一度原点に立ち返り、ドン・ボスコの教育を現代におけるサレジオ学院でどう展開すべきかを考え、しなやかな心でより良い教育を提供してまいりたいと考えています。お子さまが大きく伸びる貴重な6年間を、私たちとともに見守り、導いてまいりましょう。校長・サレジオ会司祭鳥越政晴生徒昇降口の階段には、6年間で短くなっていく鉛筆をイメージしたオブジェがたてられており、サレジオ学院での学びの成長を表現しています。1991(平成3)年・サレジオ学院中学校 サレジオ学院高等学校に 名称変更・横浜市都筑区の 新校舎に移転1995(平成7)年2010(平成22)年・9代校長 鳥越政晴就任・創立50周年祈念式典開催25歳の男づくり歳

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